全力シンデレラボーイ

Aぇオンナの思ったままを 気ままに。

スケリグ

せーやにとって初めての ストレートプレイの作品。

 

原作は イギリスの児童文学。

出演が決まって 速攻 本を買って読んだ。

 

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雑誌で 「出ずっぱり」だとは聞いていたけど…

これを見て 興奮で震えた。

 

 

マイケル目線で書かれてるやんか…

 

 

そして読み始めてからは一瞬で時間とストーリーは進み、

 

後半で号泣。そんな泣くかね、、っていうぐらい。はははっ。

 

 

…あれ、これ児童文学でしたよね?

 

大人向けのファンタジーではないですよね??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

印象的だったところ、好きなシーンや好きな演出など書き残そうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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マイケル一家が 家の内見に来ているシーンから始まる。

 

 

マイケル一家と不動産屋以外のキャスト全員がユニゾンでナレーションしたり、

キャストの声も 当人以外がアテレコしたり。

 

 

 

不動産屋は 日替わりで キャラ設定があって、いろいろ遊んでいらした。

 

俗にいう、“笑ってはいけないスケリグ” とは ここを指していたんですよね。

ミッキー、とか

語尾に「ですわな」がつく人、とか

演出するときに熱が入ってきたウォーリーさん、とかww

 

 

 

 

ここで さっきまで不動産屋だった吉田さんは ご自身の遊び場=演奏スペースへ。

 

そうそう。BGMや 少し登場する歌のみならず、音は全て生演奏なんですよ…豪華でしょ…

 

傘をバサバサさせて羽ばたく音をつくったり、ドアが軋む音や雨の音など、日常の音を楽器で表現したり。

 

楽器は 身近なものから ハープシコードのご先祖やら 珍しいパーカッションまで…!!

 

 

マイケルがガレージの奥に進んでいくところなんて、吉田さんの演奏+キャストもマラカスやらウィンドチャイムやらで参加しながら 表現していたり。

 

 

次に展開するきっかけで カホンを叩いてリズムを刻みだしたのには感動した…

 

 

 

 

 

 

 

「そして 物語は始まる!!」

せーやの力強い声とともに オープニング(キャスト紹介)が始まる。

 

 

改めて言うけど、

この物語は マイケルの目線で書かれている。

 

そのマイケルが 客席を物語の中に引き込んでくれる。

 

観客と物語とを繋いでくれる 大事な役どころ。

 

 

 

 

 

吉田さんの生演奏と ウォーリーさんの 映像とキャストが重なるキャスト紹介は美しくて…

 

本を開くと そこから役名の文字が飛び出したり。

歩いている残像が残ったり。

 

 

 

マイケル

末澤誠也

 

 

 

文字だけで泣ける。

 

 

 

最後に 舞台のセットが文字となって『SKELLIG』と光って浮き出る演出。

 

たとえば、ダクトホースでS、額縁の角でL、と。

 

憎い…!素敵すぎて…!!

 

 

 

そして 本編中でも プロジェクション映像は使われていて、

ミナのお気に入りの場所に連れて行ってもらうシーンや、病院で赤ちゃんを見守るシーンでも シルエットが投影されていた。

 

 

 

 

 

キャスト紹介が終わると 

 

今にも壊れそうなガレージに入っていって ママに叱られるシーン。

 

マイケルの相槌や 返事の仕方が 10歳。

 

 

 

心臓が悪い赤ちゃんの担当医が往診に来てくれるんだけども、その先生のことを死神先生と呼んで、注意される。

 

けど やめない。

 

 

ママがガレージから出て行く中 ずっと、ママに向かって「死神先生!!!死神先生!!!」と連呼する。

 

重病の赤ちゃんにつきっきりになっているママの気を引いて 自分の方に向いてほしいという 寂しさの表れかな と思いながら観ていました。

 

 

 

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スケリグとのシーンや 家でのピリピリ感で張り詰めることが多いので、学校のシーンは とてもほっとする。

 

マイケルの子供らしさを感じられるから。

 

妹のことを想って どこか 上の空になることもあるけど、バスでの通学も、授業を受けているところも、サッカーして遊んでいるところも。

 

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「あなたを助けてあげたいのに どうすればいいのか分からない」とスケリグに伝えるシーン。


今にも壊れそうなガレージの中に ろくに食事も摂れないスケリグがいて 彼の心配ばかりしてしまう。

でも今にも死にそうな妹のことも考えないといけない、

 

10歳の少年が抱えるには 大きすぎる。

 

 

 

自分のの隣で感じていた妹の心臓の音が聞こえない…

となったときも そう。

 

 

必死になって自分の感情を伝えるから 声が上擦って 少しヒス起こしてしまったような…
子ども特有のそれを見事に表現していて 素晴らしかった。

 

 

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大好きなミナとミナママのお話を。

 

ミナ as 菜花ちゃん

 

原作読んだときの わたしのイメージ通りの声のトーン・話すスピード。

イメージが合致したの 嬉しかったな。

 

年齢はわからないけど、少しお姉さんなのか、もしマイケルと同い年だとしても 女の子特有の 大人びてる感。

優しく分かりやすく いろんなことを教えてくれるミナ 賢い子。

 

サ行とザ行の子音強めの発音が大好きだった←コア

 

 

 

 

ミナママ as 佳恵さん

 

穏やかなお母さん。愛に満ち溢れた人。

 

ミナのお家で マイケルとミナが絵を描いてるシーンで

「ここに天使が2人いる」

というのがとても印象的で あたたかくて大好きなセリフだった。

 

 

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赤ちゃんが手術を受けないといけなくなって、学校に送り出すパパと、行きたくないマイケル。

 

本当に毎回胸が苦しかった。

ここからわたしは数十分泣きっぱなしになります。

 

 

 

 

「僕がいない方が あのバカのことだけ考えられるから 学校に行けって言うんだろう!?」と駄々をこねるマイケル。

 

腹を立ててダイニングテーブルを蹴って

「お前がいるとこうなるから学校へ行けと言ってるんだ!!俺の目の前から消えろ!!!」と声を荒げてしまうパパ。

 

 

 

耐えきれなくなって 愛していたはずの妹のことをバカ呼ばわりしてしまうマイケルの気持ちも

 

大切な我が子が生死を彷徨っている現状に 不安でいっぱいになって余裕がなくなるパパの気持ちも分かる。

 

 

ナイフのような言葉が刺さってしまったマイケルの顔が いたたまれない…

大好きなパパから消えろだなんて言われて辛かったやろう…

 

 

マイケルの顔を見て はっ、と言ってはいけないことを言ってしまったことに気づくパパ。

 

「お前のことを愛してる…」ときちんと伝えたけど…

 

 

誰も悪くないからこそ、苦しい…

(言葉の内容や テーブル蹴るのは許せないけど)

 

 

赤ちゃんの体調が優れない度にパパのセリフには「よくあることだ」というのが登場するんですよね。

これはいつも マイケルに向けて発してるんだけど、自分にも言い聞かせてるんだと思う。

 

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赤ちゃんの手術が上手くいき、ママが不思議な夢を見たと語り始めるシーン。

 

でも それは夢ではなくて スケリグが妹に会いに来てくれたのだと分かり、だんだん綻んでいくマイケルの嬉しそうな優しい表情。

 

 

一旦 マグナボラ先生とマイケルのやりとりで 泣き止んでほっこりするけど このあとすぐに パパに抱きしめてもらうところで 再度涙腺崩壊チャンスが訪れる。

 

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スケリグと マイケルとミナの再会と別れ。

 

ミナママも言ってたように、スケリグも マイケルとミナのことを 2人の天使 と呼んだの…

 

 

 

最後に3人で踊る しなやかで壮大なダンス。

スケリグの伸びのよい歌と マイケルとミナの、そしてキャスト全員の奏でるハーモニーは 涙と鳥肌が止まらなかった。

 

 

 

 

スケリグが マイケルとミナを抱きしめるんだけど、

別れたくないと言わんばかりに しがみつくように抱きつく子どもたちと

穏やかな優しい表情で ぎゅっと抱いて、頭なり背中を トントンしてあげてるのが ほんとに無理だった…

 

 

そして 死ぬのを待っているようだったスケリグが マイケルとミナに伝えた

「もう一度 命を与えてくれてありがとう」

という言葉も…

 

 

 

 

 

この出来事は マイケルとミナの心の中に一生 残って きらきらと輝き続けるだろうし、

大人になっても、何かある度に この出来事を思い出すんだろうな…

 

 

 

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こんなに心があたたかくなるストーリーに出会ったのは いつぶりだろうか。

 

 

 

思うことありすぎて、めっちゃ長なったわ。

 

うへへ♡

 

 

 

 

こんな素敵なお話と出会わせてくれて 本当にありがとう。

 

 

 

また 会いたいね。

 

 

 

 

 

マイケル、ミナ、

 

マイケルのパパ、ママ、

 

ミナのママ、

 

マグナボラ先生、学校の先生たち、

 

リーキー、クート、ルーシー、

 

 

そして

 

スケリグ、

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう!!!!!!

 

またね!!!!!!!!!